今日は歴史シリーズ最終回です。
ヘレン・ケラーのお陰もあり、なんとか生き残った日本のはり灸。今度は追い風になる出来事が起こります。
1971年 アメリカのニューヨーク・タイムズ紙レストン記者の、鍼麻酔を用いた手術についての記事が発表されました。これが国際的に話題になり、はり灸への注目が集まります。
1979年になるとWHOが鍼灸治療の適応疾患43疾患を発表しました!これは臨床試験に基づいたものとして認められています。 その後 はり灸における用語の標準化などが話し合われ、
1989年には361穴のツボの名称なども正式に承認されました。
今でも、はり師きゅう師国家試験のため 学生たちはこの361穴のツボの名前と場所を暗記させられます。
1997年にはアメリカの国立衛生研究所が、手術後の吐き気、妊娠時のつわり、歯科手術後の痛み軽減などの鍼灸治療の効果について認める声明を発表しました。
この反響は大きかったようで、アメリカだけでなくヨーロッパでも はり灸がブームになります。
ドイツではさらに独自に研究が進み、腰痛 膝痛などのはり治療は保険適用になっていて、自己負担なしで受けられるそうです。
日本は、はり灸の長い歴史があるにも関わらず、懐疑的なイメージが払拭できていない気がします。
私たち はり灸師は、現代医学を否定していません。病院に必要なら行くように患者さんに勧めるよう教育されています。手術をしないと良くならない疾患や 薬を飲めば良くなる疾患はたくさんあるからです。
反面 現代医学ではできない、自然治癒力や免疫力UP などは はり灸の得意分野です。
もっと現代医学と東洋医学が仲良くなって お互いの良いところを認め合い、患者さんにとってベストな治療はなんなのか一緒に考えていけるような体制になったらいいのになと思っています。
以上で 日本における東洋医学の歴史シリーズは終了です。

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